大藪先生

昨日、4月30日は大藪先生を偲ぶ会でした。










先生が2004年に芸大を退官されてから毎年の北海道セミナーのお手伝いをしたり、先生が北海道に行っている三ヶ月間青梅のアトリエの留守番をしたこともありました。
芸大での学生時代や助手時代の時よりも先生の近くに居られることができました。
いろんな話を聞かせて頂いたり先生の仕事をする姿を後ろから見ることで作家としての心構えや生活の仕方などを教えていただきました。


そんな先生が昨年、9月28日中咽頭癌のためこの世を去りました。


忙しくしている多くの方を私のために突然呼び出すのは申し訳ないのでお葬式はしない、と生前ご家族にお話しされていたそうです。

しかし、残された我々はそれでは心の整理がつかないので是非偲ぶ会を行わせていただきたいとご家族にお願いし、教え子が中心になって行いました。


そして発起人には中島千波先生、宮𢌞正明先生、河北秀也先生にお願いしました。


場所はやはり思い出深い芸大にほど近い、精養軒。





教え子や芸大関係者中心にこじんまりやろうと、当初100人程度を予定していましたが、結局集まったのは150名!
おかげさまで賑やかで素晴らしい会になりました。


会場には先生の作品や思い出の資料、過去の図録などを並べました。









その中で僕はどうしても展示してほしい作品があったのでご無理を言って展示させていただきました。
「千手千眼観自在菩薩」高さ190cm横160cmの大作です。
2014年にまだ下書きを北海道で描いている頃も、青梅で完成間近の頃もこの作品を見ていました。
「絵を売ることよりも今は自分の描きたいものを自由に描くんだ」と本当に心を込めて描いていました。
先生の最後の作品になってしまったこの絵をどうしても展示したかったのです。

重さは約70kgで搬入搬出は本当に大変でしたが、飾ることができて本当に良かった。





先生は喜んでくれたかな。でも先生が僕に与えてくれたものに比べたらまだまだ恩返しがたりません。
これから自分自身、良い作品を作っていくことで恩返しになっていければと思います。